5/31(日) アスペルガーの夫の扱い方

 夫がアスペルガーで苦しんでいる妻は多い。
変わった人だと思っても、何とか耐え忍んでいるのだ。
 昨日、結婚以来40年近く虐げられてきたという女の人から、夫への不満と耐えている現状を立ち話で50分間聞かされた。
彼女はとてもお気の毒だった。
ずっと、言葉の暴力「食べさせてやってる、お前なんか価値のない人間だ、ダメな奴だ、etc.」を受け続けている。実際に手も挙げられたり、モノを投げつけられたり、最近は、経済的虐待もうけているとのこと。お辛い様子だった。

もし私が「食べさせてやっている」そんなことを言われたら、絶対に反撃するけどなぁ。「それって、人として決して言ってはいけない事やで!社会的な女の人の労働条件とか考慮しての発言な訳?自分自身の値打ちを下げる情けない言葉だと思うけど」と、このくらいは軽く言うけど。

よくできた妻は、トンチンカンな夫にわかってやるやさしさと人情を発揮してしまうのだ。
歴史的に女の人は、『良妻賢母』という変なカテゴリーに縛られて、その方向に優秀であろうとしてしまうのであろうか。
だけど、それをするためには、絶対に不可欠なのが、自分と夫、子どもとの境界線だ。

夫がアスペルガーなら、夫には、その境界線が薄い。
でも、それに引きづられることなく、気持ちで依存しているスキを見せてはいけない。
定本先生が以前、講演会で仰言っておられた。
「無害なアスペの夫と依存しない妻はうまくいく」
もしかしたら、依存する妻の性格が、有害なアスペの夫へと増長させているのではないかと思う。夫に従えと教えられてきた昔の教育を受けた妻が苦しんでいるのは、そのせいかもしれない。
今の妻だって、自分で考えるのを止めて頼るくせのある人は、この傾向に有るのだろう。
発達障害をもつ女の人に多いそうだ。
自分を知り、自分と夫との境界線、親との境界線を引けたらいいのだけど。

スケッチ教室で知り合った70代のしっかりした主婦がいるが、彼女の夫は、聞くと完璧にアスペルガーだ。
でもその主婦は、ブレない。「変な人なのよ。自分のことしか考えない。こだわりだらけ。つきあってられない。だから、私は私よ。美術展とか映画とか、あの人と行って楽しかった事なんてないから、若い時から、絶対あの人とは行かない」
彼女は、専業主婦だったが、屈する事なく対等を貫いている。

アスペの夫は、相手が対等の立場で応戦してきたら、変わるのではないだろうか。
私と父との関係もそうだった。父はアスペルガーだったと思う。
母も祖母も、よくののしられていた。賢い父に依存するからだ。
でも違うと思う事は、おかしいと言うべきなのだ。
人として筋が違うと思う事は「おかしい」と私は父に言ってきた。もちろん、怒鳴られた。
それでも「残念やわ、理性的な話し合いにならなくて」と親子よりも人としての立場を強調していたと思う。怒鳴られてもひるまず、負けないという所を見せなければならないのかもしれない。ちょっとは父も「恥ずかしい」という気持ちを知らねばと思っていた。

アスペルガーの夫に悩んでいる妻の悩みをあちこちで聞く事が多いな、と思う今日この頃でした。
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by yoko9021 | 2009-05-31 12:02 | アスペ・子育て
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